NEWS ベトナム人124人に不法就労あっせんで逮捕 「母国に借金あった」(毎日)

名古屋市港区で行政書士とカウンセラーをしている佐々木です。主要業務は、外国人に関する出入国在留管理庁(入管)への申請・相談です。行政機関への許認可申請、相続、契約に関するご相談も受けております。

 

またまた、外国人の在留資格に関する犯罪のNEWSです。

ため息が出ます。

またかというのは、技能実習生が登場します。

技能実習生が被害者になるのは同じ国の人に利用される場合も多いので、×2となり、目立つとは言えますね。

日本に来てからも、日本人、出身国の人の悪巧みをしている人から狙われています。

今回、更に悲しくも現実的なのは、被告人も同じような境遇にあったという事。

借金があったという事です。

ベトナム人のほとんどの方が、多かれ少なかれ借金をして、来日します。

学費だったりと投資的にも内容が明確なものもありますが、技能実習生として名目上は、技能を習得するとありますが、実質的には働きお金を稼ぐために来ている方が、中間者などに紹介料、管理料の学費以上とも言える支払を借金で賄っていることです。

もちろん、紹介などに掛かる費用は必要な面もありますが、中には悪徳ブローカーがいるという事です。

そして、日本での生活は幻想を抱かせ、実態はまるで違うという事です。

日本の企業で働けること自体は、さまざまな面で幸せなこともあります。

一方で、外国人としての技能実習生というワードは、ぞんざいに扱ってもいいともとれるようなひどい扱いをする業者も存在しています。マスコミ報道にもよく取り上げられますので、ここで説明する必要もないでしょう。

そういった業者はほんの一握りかも知れません。

制度そのもの、というよりは、制度を利用する方のモラルや心を変えなければ、この悲しい現実は減らないだろうし、国際的、社会的な貢献もできないでしょう。

制度そのものを批判している私たちも反省すべきところは多いのかもしれません。